2018年9月2日日曜日

ドローンを使ってスズメ対策

先月Tsukuba Thursday Gathering というイベントに初めて参加してきました。詳細はこちらからご覧ください。


このイベントで登壇された株式会社revotさんというドローン開発を行っている地元つくばの企業に出会うことができました。


イベントでは代表の霜村さんが事業内容を説明していました。ドローンで出来ることってなんだろうか、ということをもっと知りたいと思ったので、すぐにメールで私たちがスズメ対策のためにドローンを利用したい旨を連絡してみました。


するとすぐに返信をいただき、一度直接会ってお話をするということなりました。



スズメ対策についてはこれまで何度も書いてきましたが、今までやった対策はどれも不十分だったので、もしかするとドローンが私たちが抱える課題を解決してくれるのでは、と期待も膨らみました。


revotさんとの話し合いでは、一応私たちがこれまでにスズメ対策としてやったきたことをお伝えしました。




これまで試してみたアイテム



パトライト・・・ニワトリの鶏舎の入り口に取り付けてみました。赤く光り回転するのでスズメたちは驚いて逃げるかも、と思い取り付けてみました。


結果は、スズメはパトライトが出す光には驚くことなど全くなく、パトライトを素通りし
ニワトリの餌をこれまで通り美味しそうに食べていました。効果ゼロでした。


それどころか、おでん屋の提灯のようにスズメに餌のありかを教えてる気さえしてきたので即刻取り外しました。


パトライト
パトライト



テグス・・・鶏舎の入り口付近の空中に蜘蛛の巣のように張り巡らせておきました。たくさん張り巡らすことで、空から侵入を防ぐことができると期待しました。

結果、テグスに蜘蛛の巣ができただけでした効果はありませんでした。スズメは空がダメなら陸路で。ということで、テグスを張った手前で着地し、そこから徒歩で鶏舎に侵入してきました。彼らを侮ってはいけません。


防鳥糸
ホームセンターで購入したテグス



スズメの警戒音・・・これは正直効くと思っていました。
何をしたかというと下のYoutubeでスズメが発する警戒音をスピーカーを通して鶏舎の付近で流すというものでした。
スズメはこの音を危険を察知した際に一斉に出します。
この声を聞いた仲間のスズメたちは危険が迫っている状況と捉えすぐに逃げ出すのです。


しかしこれも効果ありませんでした。この警戒音を聞かせてもスズメが逃げることはありませんでした。


スズメの実際の警戒音とスピーカーから出る音では音域が違うからでしょうか。まあダメはダメでした。





餌箱の改良・・・これについてはこちらの過去ブログをご覧ください。一定の効果をあげたかに見えましたが、結局こうなりました。



ということでどれもうまくいかず、ニワトリの餌をスズメが食べにやってくるという状況は続いています。





スズメ対策でドローンを活用する可能性



ドローンの利用について、以前から想像の範囲でなんとなくこれをスズメなどの野鳥対策に使えたら良いなと思っていました。


ただこれまで調べてこなかったのは、ドローン自体が高価であることや、近隣住民の方への配慮、何よりニワトリやヤギが怖がるのではないかと考えていたためです。


revotさんから話によると。


現在の日本の法律では、ドローンを飛行させる時には必ず人が目視で操縦するということが義務付けられているということで、それがたとえ敷地内であってこれは守らなくてはいけないということです。(厳密には操縦する人の他にもう1人が必要なので計2名)


これに私たちは相当がっかりしました。


なぜなら、スズメやカラスは人がいない時にやってくる傾向があるからです。操縦する人が近くにいては意味がありません。


敷地付近に出現するスズメを発見したらドローンがスクランブル発進をして追い払い、戻ってきて充電をする、みたいなドローンパトロールを私たちは夢見ていました。


技術的には実現できるが法的にNGというのが現実のようです。



ここまででドローンを飛行させて敷地内に野鳥を近づけないようにするという可能性は、現段階ではなくなってしまいました。



revotさんからの代案




私たちの課題をご理解いただいたrevotさんから下記のような解決方の可能性について話をいただきました。


これには野鳥対策以外の”改善”案もあり中にはどれも面白そうなものばかりでした。一部紹介。


・スズメが鶏舎の餌を食べに来たら水鉄砲で追い払う

・ 何か動作のある物体を定期的に屋根や鶏舎付近で動かす

・ニワトリの卵から親鳥を識別するシステム


まだ案の段階ですが、実現可能性とコストを検討しながら、これらの話を進めていければと考えています。






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