知らなかったのですが、太陽光監視サービスにも”2年縛り”があり、携帯電話の契約のように2年ごとの更新となっていました。
携帯電話のビジネスモデルはいろいろと学んでおくと後々ためになるかもしれないと感じました。
エナジーソリューションをやめて新しく使うことにしたのは以前このブログにも書いたOpenEnergyMonitorのIoTaWattという製品です。
移行する時に悩んだのが既存のシステムを再利用するかどうかです。
システム構成図 |
再利用することになったのはサン電子のH100 |
旧システムでも新システムでもデータを取得をしてインターネット上のサーバーに送信するという共通の動作があり、旧システムで使用していた通信インフラを活用すれば、余計なコストをかけずに済むと考えこの旧システムの機器を再利用することにしました。
通信ボックスの中の様子です。
既存の通信インフラを再利用 |
再利用したサン電子のH100 |
購入したもの
それでもいくつか購入したものがあります。
ソラコムAir SIM。512kbps。データ専用でSIMと送料入れても2000円くらい。通信ボリュームは月に50MB想定で月額500円ほど。旧サービスが3000円でしたので固定費はだいぶ抑えられたことになります。
ソラコム plan-D サイズ:標準サイズ
サン電子H100にあったタイプ |
このSIMを以前使っていたDOCOMOのSIMと交換しました。これでサン電子H100からソラコムの回線でデータをインターネットのサーバーに送る
Planex ちびファイ3 MZK-DP150N 。携帯用の無線ルーター。
これでIoTaWattとH100の間を結ぶ。IoTaWattが無線LAN通信の機能しか備わっておらず、一方でH100は有線LANのみ対応のため、両者をつなぐ無線・有線に対応したルーターを導入する必要がありました。
運用の面から考えても構成はなるべくシンプルな方が良いのですが、機器の仕様上やむなくという感じです。
移行作業
既にオフラインでIoTaWattは稼働させていました。
IoTaWattはデータを端末内部のSDカードに溜めておいてインターネット接続が確立した時にデータを送信する仕様となっているため、ソラコムによるインターネットへの通信待ちでした。
ソラコムのSIMをH100に差し込めばIoTaWattのデータがサーバーにアップロードされると考えていましたが、H100の設定でつまずいてしまい通信確立まで3日ほどかかってしまいました。
結局H100の設定を工場出荷状態にリセットしてからソラコムのAPN情報を設定してすんなりと繋がりました。
アクセスポイント設定
- APN : soracom.io
- ユーザー名 : sora
- パスワード : sora
- PDP Type : IP
- 認証タイプ : CHAP or PAP
以前の設定をそのまま使うより初めからリセットしておけばよかったです。
エラーもなく正常なステータスのH100 |
監視方法
取得したデータを参照するにはウェブからとスマホアプリの2つの見方があります。
ウェブからのビューはこんな感じです。パワコンごとでグラフの色分けがされています。
週ごとのビュー |
もう少し詳しく見たい場合はマウスで見たい期間をクリックして以下のようにマークしてやります。
見たい期間をマークします |
すると、そこの期間のデータがクローズアップされます。
さらに詳しく |
どんどん細かく掘り下げていき分知りたい箇所を見ることができます。
さらにさらに詳しく |
例えば、どのパワコンでいつから異常が発生していたのかを簡単に調べることができます。
スマホアプリで見る場合はこのようなビューです。
アプリの名前はEmonCMSiOSです。
パワコンの出力画面 月ビュー |
手元で簡単にビューを切り替えて表示できます。
日ビュー |
難点としてはデータ表示までに少し応答が遅いということです。無料アプリなので文句は言えませんが。
このアプリの詳細はこちらから。
ご興味ある方いらっしゃればご連絡ください。