2017年9月12日火曜日

風車の土地探し

小形風力発電で設置場所は重要です。
大抵海岸沿いや高台はよく風が吹くので、島国の日本は風はいくらでもあります。



北海道・礼文島スコトン岬



ただどこでも良いかと言うともちろんそうではありません。


今年の春から北海道で土地探しをする中でわかったことをまとめてみます。



【小形風力発電に適した土地とは】



”ある”と良い

恒常的に一定の強さの風が吹く場所が適した土地と言えます。
台風などの強い風は発電にはプラスにはなりません。


  • 年間平均風速5m以上の風
  • 最低100坪 の広さ
  • 電柱または幹線道路
  • アクセスできる道路の道幅が4m以上



”ない”方が良い

土地は360度周囲からの風を受けることができる地形が望ましいため、
付近には高い建物を山などがあってはいけません。


  • 丘や山などの風を遮る地形
  • 民家などの住居
  • 防雪柵・防風林 
  • 台風・地震・津波・雷が比較的少ない



という感じです。



それぞれに理由があり重要ですが、やはり最重要はそこで風が吹くかです。



ちゃんと風が吹いてくれるかどうかを知るには、以前試したように風速計を設置し
一定期間モニターすれば間違いないです。

また気象データを買い高価なソフトでシミュレーションで風況を知るやり方も
ありますが、何れにしてもコストや時間がかかってしまい個人ではなかなか難しいです。




【風が吹くかどうかを知る手がかり】



現地へ足を運ぶと風が吹くかを知る手がかりとなるものがあります。
関係者の方々から教わった方法を2つ紹介します。


1つ目は 草木を見る。


北海道の風車設置の候補地



風が強い場所は草木が高く生えないです。本当です。

木が生えていても風を受けて成長しているため低くまた枝や幹も斜めになっています。


イギリスの知人からの画像
一方向からの風(卓越風)が明らかなもの



2つ目についてこれまで掲載していましたが、諸事情により削除させていただきました。
(2017/10/22)




他にも風を受けるとその”もの”の状態が変わるものがあれば、
それが風が吹いているかどうかを知る手がかりになります。



3つ目は周りに風車がないか見る。


そりゃそうだろう。
大型の風車は設置する際に必ず風況調査をしているので、
そこはよく風が吹く場所ということです。

このような大型風車は良いサイン



あくまでもご参考ということで。念のため。



卵の質って何?

English

私たちが飼っているニワトリは2年と3ヶ月生きているんですが、さすがに年のせいで毎日採れる卵の量と質に影響が出てきました。


Chicken in clover: So what.
年食っても何の問題もないよ!
だけど気になるという人がいるのもわかるなぁ・・・

今日は、ほとんどの人が知らない卵の質とニワトリの老の関係について書いてみます。


卵の話しをすると、大抵はその鮮度や質の物差しとしていくつかの指標が語られると思います。
卵の殻が固く壊れにくいか、黄身はこんもりと盛り上がっていて“いい色”をしているか
(黄身の色はエサによって決まるものなので質や鮮度とは関係ないが)、
白身は厚く上向きに盛り上がっているかについては、私たちも見る部分ではあります。

そしてこれらはとても常識的なルールのようになっています。


しかし、白身についての一般的なルールは実は完全ではありません


白身の盛り上がっていることは話の半分に過ぎず、残りの半分も知る価値があります。
地元の小さな養鶏場で、そこは通常の大量飼育で飼われてるニワトリよりも
長く生きているようなところから卵を買う場合は特にそうです。


白身が厚く盛り上がっていることは新鮮な卵の証であることは、消費者が信じていることですし、
一般的にそれは正しいわけです。


Last Judgment, egg version
白身は盛り上がっている状態のものが新鮮で、
盛り上がりのないものは新鮮ではないというのは誤っています。


ただし、全てそうだとは限りません。


これはうちのニワトリが私たちに教えてくれたことの一つです。

ニワトリは通常17~18ヶ月で廃鶏(卵を産まなくなったため屠殺され肉などにされる)
となり処分されます。
私たちのニワトリは今27ヶ月を超えてとっくにリタイアしている時期ですが、
まだ卵を産んでくれていて、そしてそれを理解してくれているお客様が購入をし続けてくれています。


【卵の白身】



白身(=卵白)には濃厚卵白と水様卵白の2種類あります。
濃厚卵白は卵黄を囲んでいてしっかり粘り気のある部分で、水様卵白はその周りに薄く広がる透明な部分です。




産まれたての卵は濃厚卵白が多く、その周りに水様卵白が少し広がっています。
しかし日を追うごとに濃厚卵白が水様卵白に変わっていきます。
そのため古い卵を割ると白身はほとんど水様卵白で平べったく広がる状態です。
さらに保管場所が暖かかったり湿気が多かったり、あるいは寒暖差のある場所だったり
するとその変化は一層早いです。



Albumen height
何ミリ盛り上がってる??



卵白の盛り上がり具合は卵関連の業界や学界でどれだけ重要な指標かというと、
めちゃくちゃ重要です。

卵白の高さ
は何ミリかがマイクロメーターで計測され、その値が、卵の重さと一緒に
ハウユニットと呼ばれる指標の計算に用いられます。

ハウユニットとは、1937年に発明されて以来、卵の基本的な品質尺度として
どこにでも広く使われている指標です。





ニワトリが年をとれば白身の高さは自然と下がっていく


ということはあまり知られていませんが、これはニワトリの体内にある生殖器官も老化いくことを考えれば自然なことです。


私たちのニワトリについていうと、年の影響のほか、個々のニワトリによっても
その状況は異なります。
あるニワトリは年をとっても比較的しっかりと盛り上がった白身を持つ卵を産みますが、
そうでないニワトリもいます。


全てのニワトリは同じ年月を生きていて、同じ環境で生活してきて、同じエサを食べて、
みんな同じく健康であるにも関わらずこうした違いが出るというのは、個々の遺伝が
関係しているからでしょう。

もっとも私たちのニワトリはまだ年寄りということではありません。
なぜなら、ニワトリは天寿を全うするなら8~10年は行き続けることができるのです。

一般的な養鶏場では通常1年半で処分されていますが、それと比べても、
年齢が2年3ヶ月の私たちのニワトリたちはそれほど老いていないと言えます。


年のせいで白身があまり盛り上がらない卵ですが、見た目は普通にきれいで、殻も強く、
黄身もしっかりしていてその他については十分です。
実は新鮮なのに白身の部分が平べったくなっているがために、それを見て一般的な消費者
はこの卵は古く質も低いと思いがちです。


でも...

健康なニワトリが産む卵が、見た目も綺麗で、もちろん食用として完璧なのに、ただ白身
が薄いからそれは良くない卵とすることは、本当に品質の問題となるのでしょうか。
それとも一般の消費者がいつのまにかやや過剰に神経質になっているからでしょうか。



ちょっと神経質?


仮にそれ(白身が薄いこと)が本当に品質の問題たり得るのであれば、
白身が薄い卵は何かの重大な欠陥を示すサインであるはずです。
つまり目玉焼きを作る時にフライパンの表面で卵が広がりすぎるというような
「欠陥」以上の問題があるはずです。


そこで卵の白身が低いことで起きるだろう問題として2つの仮説を立ててみました。


【2つの仮説】


仮説 その1:白身が平べったい卵にはミネラルやビタミンなどの栄養が少ないかもしれない説




調査したところ、その答えはNOでした。


白身の高低と栄養の関係はなさそうです。

白身やハウユニットと栄養価の関係性を示す科学的なデータや研究、その他議論を
何一つ見つけることができなかったのです。


何十年もの間、世界中で卵の研究がなされていて卵は四方八方から知り尽くされている
のに、そのようなデータがないということは、恐らく白身の盛り上がり具合と栄養価は
関係ないことを示す一番の証拠かもしれません。
唯一見つけたそれらしい研究をあげるとすると、ウズラの卵についての研究で
「保管期間は卵のミネラル含有量に影響しない」とする論文だけでした。 [1]


仮説 その2:白身の平べったい卵は泡立てが悪くなる



これは卵を加工して使う会社やケーキ作りが好きな個人消費者にとってみると、
白身に高さがない卵は機能的な欠陥食品となるかもしれません。


調査したところ、その答えはNOでした。


それどころか白身の低い卵は、むしろより泡立つようになります。
実際に行われた実験の結果がこちらにあります。 [2]


白身が低い卵の方がより泡立つのです。


言い換えると、

卵の質を見る判断基準としてみていた白身の高さと泡立ち具合は矛盾していたのです。
何ということでしょう・・・。

白身の高さがないからといってそれが卵の質に深くは関係しないことがわかりました。


それは例えば、中身は一緒なのに大きいリンゴは小さいリンゴより品質が良いと言って
しまうのと同じように、卵を調理する際の単なる人間の嗜好に過ぎないのです。



本当にそうなの?


【少なくとも新鮮さを見る時の尺度にはなるの?】


うーん、なりません


これまでに説明したようにニワトリが年をとると白身は平べったくなっていきます。
それにニワトリの個体差もあります。

これは私個人の観察から言っている話だけではなく、こちらにあるような研究調査
に基づいて考えられることなのです。[2]


研究はこう続けています。
白身の高さが卵の保管状況が要因となって、白身が低くなってしまうことは事実ではある
が、

その他に遺伝、年齢、品種(系統)といった要因も
絡んでくる
ことから、白身の高さが新鮮さを示す正確な指標で
はない
のです。

ところでもっといい指標があります。


それは白身のpHです。


白身のpHはほぼ完全に時間の経過によって変化する(高くなる)ので、卵の鮮度を確認したい時はこちらの方が白身の高さを見るよりも役立つでしょう。

まとめると、卵の白身が低い時の原因は、次のいずれかなのです。

  1. 卵が古い
  2. 卵を産んだニワトリが年をとっている
  3. 卵を産んだニワトリの親鳥から遺伝

ほとんどの人はこれを知りません。

私たちは白身が低い=1. 卵が古いということしか知らされていませんでした。

なぜでしょうか。


ニワトリは年をとるまでに処分されてしまうからです。



【ニワトリにしてみると】


ニワトリがあまりにも早く処分されてしまうということに他なりません。

もちろん、卵の質と量はニワトリの年齢が17か月になる頃には落ちていきます。
個数という量でいうと、100羽がピーク時には1日に90個以上産んでいたところが、
65〜70個となります。


質でいうと白身の部分が薄くなっていくことは主な問題になります。
これは上記で説明した通りです。


ニワトリを処分するかどうかを決める敷居として65~70個は多いのか少ないのか、
考え方は人それぞれです。


私の意見はこうです。

白身の部分に少しばかり薄くなったという理由だけで、
まだ65〜70個の良質な卵を毎日産んでくれる
健康なニワトリを群れごとに処分してしまうことは、
動物の命を軽視しているように思います。


想像してください。
もし自分の庭に同じ状況のニワトリがいたらどうしますか。
群れごとに殺そうとは思わないはずです。


それは、動物の価値がその数に対して反比例しています。
言い換えると、動物の数が多ければ多いほど、個々の動物の価値が低くなっていくのです。


何万羽ものニワトリを飼育している大規模な農場では、ニワトリを処分するときにトラックに詰め込んで処分場に送るだけです。


この点は、わずか30羽に満たないニワトリを飼育している私たちの小さな農場とは大きく異なります。


私たちは日々ニワトリたちに接する中でどれだけ可愛い動物であるか驚いています。
しかし、彼らを処分するのは私たち自身なのです。


これは避けられないことはわかっていますが、誰にとってもニワトリを殺すことは決して楽しみではありません。特にニワトリにとってね。


私たちのために卵を産み続けてくれたのだから、なんとかこの処分の頻度を
減らし、卵を産んでくれている間は出来るだけ長くニワトリたちがストレスなく
生きていけるようにすることが、私たちがやりたいことなのです。


今、ニワトリが2年以上経っても、農場を走り回って遊ぶ姿を見ることができます。
それはこの考え方を理解し長い間継続して卵を購入してくださっているお客様があってのことに他なりません。


全ての人がうちのお客様のように寛大な心をもって考えることはないこともわかっています。
しかし、もし世界中の人々が卵の向こう側で起きていることに関心を持っていただける
なら、自分にとって何が重要かを選択していけるはずだと思います。


若いニワトリだけが産む白身が高い卵が重要なのか

それとも、

白身の高さは市販のものほどないけど、その代わりニワトリがのびのびと
暮らしより長く生きていけるようにすることが重要なのか。


え?!私の意見聞きたいの?


あ、忘れそうになりました。

最後に私たちの農場で、2年3ヶ月の年齢のニワトリが生んだ今朝の卵の写真をお見せします。






割と大丈夫そうだよね?

*****************************
External links
[1]
Günhan S., Kirikçi K. 2017 Effects of different storage time on hatching results and some egg quality characteristics of rock partridge (A. graeca) (management and production). [Abstract]
[2]
Silversides F. G., Budgell K. 2004 The Relationships Among Measures of Egg Albumen Height, pH, and Whipping Volume. [Full text]

2017年8月4日金曜日

発電設備の不備?!

昨日、太陽光発電工事を事業として行なっている知人が充電スタンド工事のため発電所に来ました。


電気自動車を駐車する場所や電気容量の話などをしていたのですが、彼は集電箱(各パワコンの配線が終端している箱)を見るなり驚いた様子で言いました。


このような集電箱は初めて見た。
電気屋さんはこのような工事は絶対にしない。


何を問題視されているか全然分からなかったのですが、集電箱は発電所の心臓部とも言えるため、その理由を聞いて見ると、おおよそ以下のような内容でした。

  • 集電箱の配線が横から入っているため雨水が入る
  • 集電箱が地面に直置きとなっているため雨や河川の増水などから浸水してしまう
  • 集電箱はパワコン側と送電網側からの電気が流れているため、誤った設置場所は重大な事故を引き起こす危険性がある


彼はやってはいけない悪い事例として他の人にも情報共有したいということで写真を撮っていきました。


うちの発電所はBad Practice をやっていたようです。恐ろしや。


そんな危険があったとも知らず2014年から稼働していました。

集電箱(左から2番目)で両脇から配線がされている
集電箱は通信ボックス(左から3番目)の背後に設置することを推奨される


横から出ているケーブルをよく見ると案の定亀裂が・・・。

集電箱の中を開けてみると、ドリルで穴あけした際に径があっていないため、
壁の隙間ができてしまっている。そして、ここにいずれは雨水が入る危険を指摘されました。

※後日改善されたのでその後の写真を合わせて載せています


Before ほぼ地面に直置き
After 2017/9/15 ブロックで嵩上げ





Before 亀裂の入った状態




After 2017/8/8 修復



Before 穴径があっていないため隙間がある
After 2017/8/8 修復


じゃあどうすれば良いのか。


彼によると、集電函は電柱側にある程度の高さで設置するが望ましいがケーブルが短いのでそれも難しいので、通信ボックスの背後に新たに集電函をもうけそこに移動するがよいということ。このタイミングで配線も全て下からとり、雨水による浸水も防ぐことができる。


はい、これはメモしておきました。


無情にもまだ指摘は続きパワコン(直流の電気を交流に変換する機器)についても。
ここまでくるとなんだか会社で監査を受けている気分になってきました。


  • パワコンを背後から支えているダクター呼ばれる三本のフレームを止めている金具は本来配管に使うものであってこのような重量物(36キロ)に対して使うものではないため20年はもたいない
  • パワコンとパワコンの屋根の間は、熱排気のスペースなので最低20センチ開ける必要がある


    Before 屋根とパワコンの間にスペースが
        
 After スペースを設けた


屋根は私が設置してしまったのでこれは自分で直すとし、その他不備については早期に業者に対応をしてもらう必要があると思ったので電話。


幸い業者の方にすぐに様子を見にてきてもらうことができたため、指摘された問題とその危険性について話をすると社内で協議をして後日回答ということになりました。


メンテナンス業者は施工業者と同一業者が一貫性を持ってやってくれるので良いと思っていましたが、今回のことがありあえて別業者に頼むもありかなと思いました。


2017年7月28日金曜日

フェンス修復 その1

ヤギが体をフェンスに擦り付けることがあり、鉄製のフェンスが端のほうから壊れることが度々発生します。

そうなるとフェンスはこんな状態になります。

大きくフェンスが凹んでます

こうなってしまうと、ニワトリやヤギがこの破けたフェンスから敷地の外に飛び出してしまいます。実際に何度もありました。

ヤギがフェンスにもたれてもフェンスが破けないようにするにはフェンスを支えている杭をもっと丈夫なものにするしかないかなと思い、ホームセンターで杭を仕入れてきました。寸法は 2100mm x 70mm 丸型のものです。値段は800円か900円くらい?。


【アウトランダーphevの電源を利用してハンマードリルで穴あけ】


フェンスを設けるには、杭を打ってフェンスを取り付けるのですが、
この杭を打つという作業がとても大変です。


ここの土地は石ころなどの砕石や瓦礫が埋まっていて人力で穴を開けるのは手がくたびれるだけでほとんど掘り進めることができません。
そこで穴を掘る道具ハンマードリルと60㎜のアースオーガを使って穴を開けました。

アースオーガ:六角軸アースドリル DH-60 (ハンマードリル専用/穴径60mm) [穴掘り・アースオーガー ][r11][s1-120]



アウトランダー phevは1500Wまで利用できるということでしたので、テストがてらに
アウトランダーからの電源でハンマードリルを動かしてみました。


日立工機ハンマードリル DH38 SS 100V 仕様 1050W


アウトランダー phevの電源コンセント
1500Wと書いてあるので問題ないはず


実際の穴あけの様子です。ちゃんと動いてくれました。当たり前か。



しかし、なかなか思うように穴が掘り下がっていきません。

瓦礫を含む土地なためなかなかドリルが入っていきません


??プラスチックの断片が出てきました。畦シートと言われるもののようです。
これが見た目以上に丈夫で、これが地中にあるせいでドリルがなかなか入っていきませんでした。

よく田んぼの畦などに埋まっている畦シート

ニワトリがつつき始めましたので、今日の作業はこのくらいにしておきます。





2017年7月22日土曜日

ヤギはかじってなんぼ

とりの遊び場というだけあって、もともとニワトリだけを太陽光パネルの下で飼う予定だったので、ヤギが来てから敷地内で色々なことが起きるようになりました。

井戸の配管修復と柿の木の対策の話です。

【井戸ポンプの配管カバー修復】



ああ、ここもかあ、という感じです。ヤギはニワトリ同様に決して憎むことのできない動物なので怒りはありませんでしたが、太陽光に弱い塩ビ管がむき出しであったことで対応しなくてはいけませんでした。


かじってみて味もしなかっただろうからこれくらいで止めたのかも

もう1箇所
こっちも美味しくなかったのか


ほぼ手持ちの部材でなんとか修復しておきました。


元通り

こっちも元通り

【柿の木対策】


何も考えずに植えてしまった柿の木の葉っぱがヤギに食べられて困っていました。

このような柵を設けたのですが、ヤギがエサを見たときに発揮する力は強烈なものがあり
こんな柵ではあっという間に倒されてしまうということが最近わかってきました。


ちょっと見えにくいですが柵の中央にあるのが柿の木


ということで柵をアップグレードすることにしました。柿の木を中心として、周りに三本の杭を打ち木の板で側面をそれぞれ補強するという頑丈さにしました。

柿の木の事件には無関係のニワトリたちが文句を言わないよう、地面には彼らがアクセスできる空間を作りました。これは杭の下にレンガを敷いて実現しました。この高さ調整がなんと大変でした。でも写真の通りちゃんとニワトリも入ることができたようでホッとしました。
これだけ頑丈に作っておけばヤギ達の猛攻に耐えてくれることでしょう



こんなことが起きないためにどうするか考えることが本当は必要なんだろうけど、ヤギの身になって考えてみるとかじりたくなる気持ちもわからんでもない。


人の髪の毛、帽子、シャツ、靴紐、サンダル、長靴、ネジ、電動ドライバー、・・・などなど、これまでかじられてきました。


ヤギはまずかじって見て人や物などとコミュニケーションを始める動物なのかもしれません。



昔はCDかじってたし。


2017年7月19日水曜日

ヤギの搾乳台

今年生まれたヤギは貰われていってしまいました。このままだと母ヤギの乳が出続けるのでこれを搾ってあげる必要が出てきました。(※実は後でわかったのですが放っておけば乳は自然と出なくなるようでした)

子ヤギ
向かって右の子ヤギがメスです
(ツノが可愛いです)

ということでヤギの乳搾りをするため搾乳台を製作することになりました。
見ての通りとてもシンプルな作りです。材料も全てホームセンターで手に入るものでできているようです。

ヤギの乳搾りをするときに使う搾乳台
お手本とした搾乳台

早速ホームセンターに行き材料を仕入れてきました。できるだけ真っ直ぐで反りのないものを選んで購入してきました。ヤギ小屋には屋根があるとはいえ、雨ざらしになるため、材料は防腐処理を施してあるものを選んでいる。


まずは外枠から


四方の足をつけて





垂直となっていることを確認

わずかだが隙間があるが実用には問題ない



あとは強度は大丈夫かなと思い試しに体重70キロの自分が乗っても大丈夫なのでこれで完成とした。

エサを食べさせている間に乳を搾る

なんとか使えているようです。



これで毎日ヤギミルクは2リットル取れるようになりました。

ヤギの乳搾りのやり方
両側から乳を搾るようになった

2017年7月18日火曜日

ジャングルのニワトリとヤギ

English

夏が来ていろいろとやることが発生しているせいか、このところブログの更新が間に合っていません。梅雨に入りトリの遊び場(ニワトリはニワトリ共和国と呼びだがります)はジャングル状態となってしまいました。



ニワトリたちは雑草の陰に入り涼むことができるからかジャングルは歓迎されるようです。この緑の環境がなければニワトリたちには大変な時期になっていたはずです。
ただ、あまりにも雑草の成長が度を過ぎるとニワトリにも不都合が生じることがあります。

曰く:
"あんた一体どこにいるの?声は聞こえるけど見えやしない.."

そこでヤギに力を借りることにし、ヤギ王国の住民はこれを快諾してくれました。

なっちゃんはジャングルのお掃除

ヤギの雑草除去の戦略は一番美味しい葉っぱの先っちょだけを最初に食べていくことです。


でも異なる種の共存にチャンレンジはつきものです。この場合、2つのチャレンジがあります。

チャンレジ1: ヤギはニワトリのエサがお好き

ヤギはニワトリのエリアに入ってこれます。ということはニワトリの寝床や食事をする場所にもアクセスできることになります。↓のようなことになります。

"どーも!えっ!?何? 
うん、美味しかったよー!"

でもヤギがニワトリのエサを食べることを見過ごすわけにはいきません。
なぜならニワトリのエサが減りニワトリがお腹を空かしてしまうこと、そしてそれは卵の質に影響してしまうからです。
またヤギにしてみても、ニワトリのエサには本来ヤギが食べるべきではないものが含まれています。牡蠣殻や魚粉などがそうです。これらを食べるとヤギの胃袋にも良いわけありません。

本題のチャンレンジについてです。ヤギがトリの遊び場への出入りを許可しながらニワトリの食事をする場所への出入りを制限する、そしてニワトリはそのいずれにもアクセスできるようにする、というものです。
これは案外簡単なクラッシックなやり方で解決することができました。何をしたかというと、ヤギに侵入して欲しくない場所にフェンスを立て、その下にニワトリだけが入れるスペースを設けたのです。

フェンスの下を通れるよー!

一見簡単そうに見えますが、ニワトリが入れる適切な高さにすることは結構難しいんです。低すぎると、ニワトリが通れず(特に雄鶏)、高すぎるとももちゃんみたいな子ヤギはフェンスのくぐり抜けてニワトリのエリアに侵入できてしまうからです。

ももちゃんとニワトリ

別の角度がももちゃんとニワトリ

まだもう少し改善には時間がかかるようです。


チャレンジ2:  ヤギは植栽もお好き 


1年半ほど前の2016年1月に、私たちは何も考えずに3本の柿の木をトリの遊び場に植えました。その時は、この木が成長しいつの日か大きな柿の実をつけながらニワトリにも日よけの陰を提供してくれると期待していたのですが、現実は少し違っていました。

2016年1月 3本の柿の木

こんな位置関係で植えてみました
この3本の柿の木は何度かヤギの襲撃を受けました。その結果、少しずつ茂っていた葉っぱもみんな食べられてしまいました。驚くことは、それでも柿の木が一本も枯れることがなかったことです。これまでヤギから柿の木を守る為5種類のフェンスを設けてきましたが、どれもヤギのなっちゃんの前には効果がありませんでした。

今回はバージョン5.5としてなっちゃんのアタックにも耐えうる防護策を製作しました。
Nobuoとそのアシスタント
(製作中のバージョン5.5)

Nobuoとそのアシスタントと柿の木 
(製作中のバージョン5.5)

2日経ってもビクともしません!
ヤギの防護策はうまくいったようです


ジャングルのニワトリとヤギについては以上です。今後をお楽しみに。

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