2019年1月28日月曜日

太陽光パネルの修理


度重なる太陽光パネルの不良



パワコン毎の発電量を見るようになってから異常に気づけるようになったと思います。

それだけ問題が多いということに他なりませんが(-。-;

2014年の発電所稼働以来これまでに40枚以上のパネルが交換や修理となっております。合計354枚あるので残りの300枚についても今後不良が出る可能性は十分あるでしょう。

残念ながら、パネルの製造メーカーは既に倒産しており、有効なはずのメーカー保証もあてにはできない状態です。

売電期間残り15年あるので、何とかしていかないといけないわけです。


壊れ方によっては自分たちでも治すことができる。



そんな話をソラカルの松岡さんから聞き、今回その方法を見せていただくことなりました。


幸い?にして、これまでに出た不良パネルの原因は、ほぼジャンクションボックスと呼ばれるパネル背面に取り付けられたボックス内部のハンダ付け不良によるもの、ということでした。

その場合、ボックス内部で不良となった箇所をハンダ付けし直してやれば良いということです。

ハンダ付けなら自分にもできるかな。

そう思いましたが、私は素人ですので、黙って松岡さんの作業を見学させてもらいました。


太陽光パネルの交換方法



まず初めにどのパワコンの出力が低下しているか監視システムであらかじめ確認しておきます。


パワコンの特定ができたら、次はパネルを特定していきます。

パワコンに接続されているパネルをサーマルカメラで一枚一枚チェックしていきます。


FLIRのサーマルカメラ


このカメラを通して異常パネルを見ると赤に近いオレンジに見えます。見ている箇所の温度が高くなればなるほど色は濃い暖色になっていきます。



FLIR sample image
白く見えるところがより表面温度が高いところ


パネルが特定できたら、取り外すのですが、この時パワコンの電源側でスイッチをOFFにしておかないと大変危険ということです。


不良パネルを外します。
作業は3mの高さです。高所作業には注意が必要です。

太陽光パネルを外します
サーマルカメラであたりをつけたパネルを外します

故障の可能性があるパネルと言っても、当然ながら見た目からはそれが全く分かりません。


太陽光パネル
取り外した太陽光パネル
表面が結構汚れているのがこの距離になるとわかります

パネルの背面にジャンクションボックスがありそのカバーを開けると、シリコン樹脂が埋められている状態が目に入ります。




ジャンクションボックス
カバーを取り外すと豆腐のような感じです


画像を拡大します。

2箇所の接点がある箇所をマイナスドライバーで穿ってみると、銀色の端子がむき出しになります。

不良ハンダ(左)が見て取れます


不良ハンダが確認できた後は、不良パネルはそのまま持ち帰りのハンダ付け作業となり、代わりに予備のパネルを取り付け作業が完了しました。※シリコンなのでハンダがのりにくいという懸念もあります。


普段見ることのない作業でしたが、近いうちにまた見ることになるやも知れません。









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