DIYで構築する太陽光監視システムのすすめ

太陽光監視システムをDIYでする方法をご紹介します。ただし自己責任で。


基本的に以下のような方を対象としています。

  • ある程度自分でDIYでやってみたい
  • 既に太陽光監視システムを導入しているがパワコン毎の監視ができていない
  • 既に太陽光監視システムを利用しているが月々の料金が高いので別のサービスがあれば乗り換えたい
  • そもそも太陽光監視システムを導入していない

ただし集電箱の作業は非常に危険ですので、電気の専門家に依頼してください。



私の場合はこの切り替えで、通信費が5分の1程度になりました。

代行サービスもやっておりますのでそちらをご希望の方はこちらまでお問い合わせください。

モノの準備



  • IoTaWatt本体 2万円弱(送料込み)
    • パワコン毎の発電量を監視し、そのデータをサーバーに送信するための機器。
    • 発注は以下のリンクから可能。ポンドとドル価格の表示となっているので注意。※本家で買うと購入した額に応じて emoncmsサーバー利用料にいくらか還元してくれる。emocmsについてはこちら

  •  CTセンサー 約5千円(パワコン8台)
    • パワコンの台数分のセンサーが必要。
    • アマゾンなどで購入可能。
      • SCT-013  ←今の所アマゾン最安値

  • ルーター 約2万円(産業用)
    • 屋外環境ということを考慮し産業用のモデルを利用することをお勧めします。
    • いろいろな製品を見ましたが、エッチエスストロング社のISR100。これが一番安価で評価すると安定していたので使うことにしました。

  • SIMカード 1000円ちょっと
    • 私が使用しているソラコムのSIMを載せておきます。他社のSIMよりも管理面で優れていると思います。途中解約しても違約金などない点も良いです。





  • サーバー 月額500円ちょっと
    • これは本家イギリスのサーバーはスピードが遅く使い勝手もよく無いので自前で立てることにしました。
    • VULTRというところのクラウドサービスで、サーバーのロケーションを日本にすることにしました。
    • ドメイン取得。 Gandiというサービスを使い、ドメインを取得しました。ドメイン名が無いと運用面でとても困るんですね。
    • GrafanaInfluxDB。これらはサーバー上で稼働させるソフトウェアで、発電量のデータを蓄えたり、表示させたりするものでいずれもオープンソースです。


やるコト


  • モノが揃ったらIoTaWatt本体のインストールします。
    • 集電箱内部で本体をマグネットなどを利用して設置します。


      • 集電箱内はあまりスペースがありませんが、
      • 集電箱にこんな感じで設置します。



    • IoTaWattのサーバー接続
      • 設置したIoTaWattをルーターISR100に無線接続します。
      • 無線接続が確立したらIoTaWattを設定します。(・・と一行で書いていますが結構なワーク量です)
        基本的にここに書いてあることをやりますが、
        サーバーは
      • 設定完了するとインターネットを介してサーバーにデータがアップロードされます。
    構成図
    (これはeMon serverですが実際は自前のサーバーを使っています


    データ確認



    今回はデータ取得のインターバルを1分おきにして10分に1回の間隔でアップロードするようにしました。

    Grafana というソフトのウェブインターフェース


    ここまで詳しくデータが取れるので、太陽光パネルのパフォーマンスが低下した場合や、パワコン自体の故障にもすぐに気づくことができます。

    またこのデータを施工業者さんに渡すとすぐに動いてくれます。

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