2021年7月27日火曜日

ソラコム のVPG(Virtual Private Gateway)というサービスを使ってみた

直接LANケーブルで接続しての確認



太陽光施工業者さんから、とあるお客様の敷地内にある監視端末にアクセスして設定や状態を確認したいけど何か良い方法はないかと相談を受けました。


監視端末があるのに、リモートアクセス環境がない・・・


どのようにアクセスしているのか聞いてみると監視端末まで足を運び有線LANケーブルをノートPCに繋いでいるということ。


お客様の敷地内に行き、建物の配置図をみると事務所から監視システムまで距離があった。


発電状況を確認するためにわざわざ事務所からノートPCを持っていくのは確かに億劫だと思う。


建物配置図




物理的に太陽光発電所や監視システムに近い場所にいるという場合には、このようにオンサイトで監視システムを見に行っているというケースはあるようです。


確かに家で自家発電・消費している場合がそうだなと思ったら、この発電所はお客様のセルフビルドということがわかった。しかも全てリサイクルの太陽光パネルという話。



なるほど、リサイクルものなら監視はなお必要だし、自家発電からどのくらい実際に自家消費に回されているか監視したくなるのかなとも思う。


それより、どうやってリモートアクセスを実現しようかなと。
考えたことは監視システムと事務所LANを同一のLANとすることが手取り早いかなと思った。


それには2つのやり方がある。

  • 事務所から監視システムまで有線のLANケーブルを配線する
  • 事務所の無線電波を無線中継機で繋ぎ、監視システムに無線LANのアクセスポイントを設置する


でも有線LANは工事費用が大きくなり、無線中継機は故障ポイントが増えることや電波の安定性、セキュリティ面が懸念となる。


SIMを利用した4G通信ではどうか。
初期費用は抑えられ月額費用も通信量によっては500円程度で良さそう。


インターネット経由のアクセスが想定されるがセキュリティは大丈夫だろうか。


しかしグローバルIPが使えるSIMは月額費用が高額になるみたいでした。とあるキャリアでは月額4000円ほどでした。
これはいくら何でも高すぎるし、セキュリティの対策もより必要となる。


ソラコム のVPG(Virtual Private Gateway)というサービス



ここでまたソラコムさんにお世話になることに。
ソラコムさんで提供しているVPGというサービスが今回の目的にぴったりということが調べていくうちに分かりました。

簡単にいうと、インターネットからアクセスができないプライベートなネットワークを構築できるというもの。


ソラコムVPGを利用した接続図


所属させたいSIMをソラコムコンソールから設定してあげるだけで、SIM間が自由に通信できるようになるのがとても便利。


他社の類似サービスと比較しても、料金、SIM管理、拡張性からソラコムが優位と考え今回は、というか今回もソラコムを採用させてもらいました。


ちなみにこのお客様は製造業でしたので、データ取得、ウェアラブル等でこの先もお仕事いただけることを期待しております。




人気の投稿