2018年12月2日日曜日

太陽光発電システムのデータ送信先の切り替え

9月に太陽光監視システムの切り替えについて書きました。
パワコン毎に発電量が見れるようになったことや画面の使い易さや費用などの面で改善しました。


ただ、サーバーがイギリスにあるためか処理の返答が非常に遅いと感じていました。人間、何かの不満が改善されると次の不満が出てくるものですね。


IoTaWattでは発電量のデータの向け先を2つ選べます。
一つはemoncms。もう一つは任意のサーバー。


ということで、新たに日本にサーバーを立てることにしました。




日本でサーバー構築




といっても大げさなものではなく、はやりのインターネット事業者などが提供するVPS(Virutal  Private Server)の類を利用します。


そんな時、知人からちょうどお試しキャンペーン実施中のサービスがあり使ってみればと言われました。そのサイトを見てみると、値段も安く、イギリスの企業ですが日本でもサーバーを立てられることが分かったので、そのサービスを利用することにしました。



Vultureのサーバーの設置場所を選択する画面


有名な所ではAWSや Digital Oceanなども良さげでしたが高かった印象です。


設置場所を選択後は、 OSやDISKサイズ等選択すると数分でサーバーが立ち上がります。当然ですがIPアドレスもグローバルのものが割り当てられ自宅からログインできるようになりました。


値段は、メモリ、DISKの種類やサイズなどで変わりますが、今回はOSはCentOS7、RAMは1GB、DISKは25GBのものにして月額600円。 

通常サーバー管理に考慮しなくてはいけない、空調、電源、ラックなど考えず、しかもこんなに安く簡単にサーバーが立てられるので、もう自前でサーバーを持つ必要はないですね。



IoTaWattの設定変更



現在発電所にあるIoTaWattはデータの送信先がイギリスのサーバーになっていますので、これを上で導入した日本のサーバーに付け替える必要があります。


ここで問題が発生しました。
発電所にあるIoTaWattから日本のサーバーに接続できなかったのです。
いろいろと調べる中で解決しましたが、原因は以前の発電監視システムで使っていた機器の設定が通信をブロックしていたためでした。


解決策として、日本のサーバー接続に必要な設定を追加しました。


H100という端末に新たに定義を追加



日本のサーバーへ接続するにはInfluxDBというアプリケーションを利用します。既に設定されているイギリスのサーバーの定義は削除する必要がなくて済んだのは良かったです。

結局IoTaWattをイギリスと日本の両方のサーバーへデータを送信するように設定しました。


こうすることで、データの見え方を両方のサーバーで比較しチェックできます。

ただ、データの送信先サーバーが増えるで、その分データ量が増え、結果課金される料金も上がってくる恐れがありました。


IoTaWattのステータス画面


日本のInfluxDBもイギリスのEmoncmsもステータス上は問題なく動いているようです。



日本のサーバーとイギリスのサーバーでデータ比較




新しく立てた日本のサーバーへもデータが上がってきましたのでグラフでイギリスのサーバーと比較してみました。


イギリスのサーバーのグラフ

日本のサーバーは表示に使用しているソフトがイギリスのと異なっていて、国内サーバーなので遅延が少なくグラフ表示やデータにフィルターをかけた時の表示がとても速かったです。ソフトウェアはGrafana というアプリケーションを利用しています。



日本のサーバーのグラフ

グラフも良さそうです。


次は気になっていた通信量を見てみます。

ソラコムのコンソールページを利用するとどのくらい通信をしているかがほぼリアルタイムでわかります。



ソラコムのコンソール


もう少し時間をかけてみないとはっきりしませんが、今の所見る限りでは全く問題なさそうです。








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