木の加工はほとんど電動工作機器を利用していますが、加工する場所によってはカンナやノミを利用することもあります。
作業中でもカンナやノミは小まめに研がないといけません。
そこで作業場に研ぎ場を設けることにしました。
研ぎ場と言っても特別なものではなく、流し台の上に3本の木を渡してその上に砥石(=刃物を研ぐ石)を置いているだけです。
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研ぎ場 |
砥石で刃物を研ぐと、刃物からの金属と砥石から細かい石が混ざり刃物が研磨されていきます。そうするとグレーか黒に近い水(研ぎ汁)が砥石から出てきます。
これは必要な水なのですが、ある程度研ぐ内に、いずれは流れ落ちていきます。
しばらく刃物を研ぐ作業をしていると、砥面(砥石の研ぐ面)や砥石が乗っている台がこの研ぎ汁で汚れてくるわけです。
この研ぎ汁が少しは排出されるようにと、それぞれの木の両側に細い溝を掘りました。この溝がないと研いだ砥石の粉が流し台の中に流れ落ちていかない・・・と思います。
部品の木の加工は全てどこかで拾ったか余った端材を使って行いました。
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溝を掘った状態
木はどこかで利用した端材 |
砥石が動かないようにストッパーをつけました。ネジ山が当たると刃がかけるので、ドリルで下穴、皿もみ加工してから皿ネジを取り付けてます。
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ストッパーをつけた状態 |
少し見えにくいですが、木が研いでいる際に移動しないように、下部に小さな木を取り付けました。
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クランプで小さな木の位置決め |
木の下部の取り付けはこのような感じで、ストッパーと同様にドリルで下穴をあけてからネジ止めしてあります。
これまでは砥石を台が1つでやっていたため、刃物を研ぐ段階に応じて、砥石を台の上で入れ替えて作業をしていました。
3つの砥石の台を設けたことで、必要な砥石を予め用意しておき作業に入れます。研ぎの途中で砥石の入れ替えをしなくても済むわけです。
こんな感じで砥石を置く台ができました。
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砥石をセットした状態 |
余談ですが、この流し台には水道を分岐しホースからスプレー口を一つ取り付けてあります。
これは砥石が汚れた時や研いだ水は水洗いだけでは落ちない時があり、そういった時にこのスプレーを使うと簡単に洗い流すことができて便利です。
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スプレー
結構な水圧で汚れを落としてくれます |
End