2021年1月30日土曜日

太陽光発電監視システムの誤報

パワコン#6の出力低下



先月2020年12月中旬くらいから、7台あるパワコンの内の1台のパワコン#6で突然出力が低下し始めました。

同数の太陽光パネルが接続されている他のパワコンの出力が大体5500Wであるのに、パワコン#6では3755Wとなっており30%の低下と無視できないものになっていました。

int6(パワコン#6)で30%低下



これまでの経緯から、パワコン#6に接続されている相当数の太陽光パネルで異常もしくは故障が発生していると思いました。

 

業者に問い合わせ



太陽光パネルに異常が発生しているので、早速業者に連絡しいつものように調査を依頼しました。

ところが、、、業者からの調査結果は意外なもので、パワコン#6に接続されている太陽光パネルで異常が見つかったのは1枚だけとのこと。


パワコン1台に接続されているパネルは50枚。仮に太陽光パネルの表面に何らかの汚れなどがあったとしても、たった1枚の故障だけで、30%低下するのはおかしいと思いました。



ということで、非常に申し訳ない気持ちでしたが、事情を説明し再度業者に調査を依頼してみましたが、結果は同じでパワコン#6で異常は見つかりませんでした。


太陽光パネルが異常ないということは集電箱で計測している監視システムがおかしいかも。


太陽光発電の利用している監視システムは動作機構などなく至ってシンプルなのであまりその異常を疑ってはいませんでした。


監視システムの誤報


ことの原因が監視システムであることがすぐにわかりました。

集電箱内で電力計測をしている監視システムのユニット側で、
問題のあるパワコン#6で使用しているケーブルと正常なパワコン#5で使用しているケーブルを一時的に入れ替えてみました。


これにより、もしパワコン#6の出力低下が改善しなければパワコン#6に何らかの異常があり、逆に出力が改善していれば監視システムの不具合ということになります。


その結果がこちらです。

接続構成

##切り分け前

本体 | -----CT#5ケーブル----- | パワコン#5     <---正常表示
       | -----CT#6ケーブル----- | パワコン#6     <---異常表示
    
##切り分け後

本体 | -----CT#6ケーブル----- | パワコン#5    <---異常表示
       | -----CT#5ケーブル----- | パワコン#6    <---正常表示



パワコン#6の出力が一時的に復旧している

5分間インターバルでの表示なので少し待っていると、パワコン#6の出力を示すピンクのラインが上昇し、逆にパワコン#5のブルーが低下したことがみて取れました。


これでパワコン#6に異常がなかったことが証明されました。


ということで、パワコン#6の監視に使用していたCT#6ケーブルの交換を行ってみよう思います。


まず自分で調査できる範囲のことを実行してから、人に依頼しなくてはいけないと今更ながらに反省しました。


ご対応いただいた業者のみなさま、お手数おかけし本当にすみませんでした🙇‍♂️ 




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