2018年2月8日木曜日

インターナショナルスクールの3年生来訪


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つくばインターナショナルスクール Tsukuba International School (TIS) から3年生の生徒20名、教員、保護者含め7名が、私たちのソーラーシェアリングを見学に訪れました。

一昨年から毎年来るようになり、今年で3度目です。



February 6, 2018


今年は子ヤギやニワトリに注目が集まりました。それはそれで良いことです。

ところで私が子供の頃、課外授業の目的といえば、1)とにかく楽しむこと
2)何かしらの学びを得ることでしたが、時代は変わってしまったようです。
なぜなら、動き回るヤギをよそに例年同様TISの生徒たちは発電所にいる間始終、好奇心を持ち続け何か学びとろうという姿勢だったからです。


太陽光発電の話となりました。


太陽の光が太陽光パネルに届いた時に、どのようにしてそのエネルギーが電気に変わるかについて話をしました。

発電された電気はケーブルからインバーターそして集電箱へと行き、最終的にはポールを伝って公共のグリッドへと送られます。

そこから電気は一般の人たちの家庭に届くことになります。





この辺りについてだいたい話をしたすぐ後に、実際に実物を見てもらいました。
みな興味深げに発電所にある設備を見ていました。 抽象的になりがちな電気の話でしたが、少しでも実感として持ち帰ってもらえればと思います。



後はソーラーシェアリングの出番です。
太陽光パネルの角度を変えることで、どのくらい発電に影響が出るかをみんなで見ました。


(2月現在、最適な太陽光パネルの角度は、ここつくばで50度です。仮に7月の最適角度となる4度に動かすと、発電は30%も減少してしまいます。)


ソーラーモニターという遠隔監視のツールのおかげで、リアルタイムで発電量を見ることができます。





太陽光発電所になんでニワトリがいるの?というのよくき質問ですが、今年はあまりニワトリについての話はありませんでした。

それで良いと思います。

少なくとも生徒たちが太陽光パネルのしたで遊びまわるニワトリやヤギを見てくれたわけですから。







見学の目的はこれで完了しました。
今日はよく眠れそうです。



baby goat sleeping







2018年2月6日火曜日

玄翁(げんのう)の柄



とりの遊び場では何かと自分で製作しなくてはいけない場面がよくあります。
例えば、これまでにもヤギの搾乳台、パワコンの屋根、フェンスのドアなどです。


今後も色々と物を作っていくだろうことを考えると、加工する時に使う道具が欲しくなってきました。



市販のものでも良いですが、ずっと快適に使っていけるものを考え、自分にあった玄翁(げんのう)を製作することにしました。


材料は30センチくらいの鎌柄と呼ばれる木を柄とする部分に使います。
鎌柄は非常に堅いのが特徴で古くより、文字通り鎌の柄などで利用されてきてようです。

玄翁は100匁(もんめ)のもので、重さ375グラムです。



鎌柄


玄翁の両端は片方が平面、もう片方が凸面となっています。平面が真っ平らであるのに対して打撃面は、少し凸面となっています。

釘打ちの時などに、木の表面に玄翁の跡が残らないように打ち付ける場面で使います。

木殺し面(材木の表面に跡が残りにくい)
平面






適正な玄翁の長さは、自分の手首から肘の先までの長さと言われています。

測ると27センチだったのでそのくらいの長さにカットしました。


余分な長さをカット




仕上がりは多少曲面になるので、反り鉋(そりがんな)という特殊な鉋(かんな)を使い木を曲面に仕上げていきます。


反り鉋
反り鉋





この反り鉋でひたすら削っていきます。このような時は、材料を挟んで固定できるバイスついている木工作業台が便利です。


玄翁の柄製作


なるべく年輪の中心が柄の中心となるように・・・と教えてもらいました。


玄翁の柄製作


だいたい形になってきました。





あとは玄翁を柄に取り付けるだけです。


玄翁の柄製作



最終的にこのような感じになりました。
もう少し短い柄にするつもりでしたが、少し手にしてみると良い塩梅でした。

あとは使って行く中で調整していこうという気になりました。



玄翁の柄製作
サイズの小さい市販の玄翁とほぼ同じ長さ 


首のあたりをもっと細くしても良いようですが、持った時にちょうどよかったのでここで作業を終わりとしました。


柄の端に逆目が出てしまいました・・・







2018年2月4日日曜日

冬の間に



この寒い中では緑もなく虫たちもいないのでニワトリたちがいつもよりも退屈な毎日を過ごしています。※あくまで私たちの推測に過ぎませんが、ニワトリたちはもしかするとエキサイティングな毎日を過ごしているかもしれません。


そんな中、近所の方から籾殻をいただきました。
というよりは、ある朝気付いたらありがたいことに山積みになった籾殻がそこにはありました。


籾殻はまくことで、土が豊かになり草木が良く育つようになる効果があります。




格好の遊び場を見つけたニワトリたち


ただそれもすぐにニワトリたちの遊び場となっていたようです。


この私たちのファームの名前は、とりの遊び場という名前が付いているので大丈夫。
遊んでてもらってよし。



土地全体をカバーできる量があります


これをバケツなどで運んでいてはいつ終わるか分からないので、以前購入した一輪車を使うことにしました。


ここで問題。2年ほど前にニワトリたちの小屋作りをした時から多用していたためか、タイヤに空気が入らずよく見るとヒビ割れの状態となっていました。



太陽の光と雨でボロボロとなったタイヤ



ホームセンターでタイヤだけ売られているので、それを買ってきて交換してみました。



空気なしタイヤなのでパンクの心配なし
ただ少し重いです


作業開始。






邪魔するつもりはありませんが、依然としてニワトリたちは楽しそうにしています。






大人3人で作業を始め40分ほどかかりましたが、大まかなエリアごとに運んで籾殻をまく事ができました。





だいたい半分くらいには籾殻をまく事が出来ました。



籾殻の色でだいぶ雰囲気も変わりました


こちらはすでに籾殻をまいてから数週間経っている場所です。 

これ割といいよ



2018年1月30日火曜日

関東全体に降った先日の大雪で、私たちのとりの遊び場にも場所によってはまだ雪が残っています。


ソーラーシェアリングは太陽光パネル角度を手動で変えることができるため、冬の間は(傾斜角度約50〜60度)雪が太陽光パネルに降ってもすぐ下に落ちるので積もることはないのかなと思っていました。


実際は太陽光パネルの下半分ですが積もっておりました。




いくら傾斜をつけても落ちませんでした。

雪のせいでパネルの角度を確認する分度器も雪ですっかり覆われていました。



午前中はこんな感じで


午後には雪が溶け落ちていて発電するようになりました。


午後には元どおり



よく見ると、ちょうどパネルに合わせて雪が残ってる。
パネル角度は60度でこの日陰


なんか見え覚えがあるなぁ、と思ったら夏に見た光景でした。
ニワトリたちが暑さを避ける為にパネルの陰でじっとしてます。


昨年の夏:パネル角はほぼ0度



雪のない場所で日向ぼっこしよう。










2018年1月28日日曜日

ヤギのベビーラッシュ



English

こちらのブログで紹介させていただいたように、ヤギのなっちゃんが1月19日に4匹の健康な赤ちゃんを産みました。


なっちゃんと子ヤギたち(2018/1/20)

3匹のメスと1匹とオス (2018/1/20)



このなっちゃんの出産のニュースはもう過去のものとなりました。
新しいニュースは1月24日に、なっちゃんの子のももちゃんも1匹の子ヤギ(メス)を産みました!

ヤギの赤ちゃん
ももちゃんと子ヤギ(2018/1/25)

ももちゃんは今は私たちのファームにはおらず、近所に住む柳下さんというCGO (Chief Goat Office) の家にいます。

理由として、ももちゃんは生まれつき前足が悪く他のヤギと同じように
上手に歩いたり走ったりすることができず、
他のヤギからいじめられてしまうためです。

そのことを除けば、ももちゃんも健康なヤギですが妊娠するとは思っていませんでした。

そんなももちゃんも今では良い母ヤギとなり、前足の問題も子ヤギに授乳する際には何ら問題なく母ヤギとしての義務を果たしています。



ヤギの赤ちゃん
ももちゃんのいつものポーズ
(これでも、ももちゃんはちゃんと好きなところに歩いて移動できます)

さらにこの状況下で良いことがありました。
"Mum sharing"です。


"Mum sharing" 


なっちゃんは4匹産みましたが、育てるには少し数が多く人の手が必要です。
ヤギの乳は2つしかないので、4匹の間でミルクの取り合いになるためです。



だからこそ柳下さんは、ちゃんと4匹の子ヤギたちがミルクを飲んで成長できるように授乳の世話を始めました。


ヤギの赤ちゃん
そこに置いてある哺乳瓶が見えますか?


でも、ももちゃんも母ヤギとなったことで状況が変わりました。
それは、なっちゃんの4匹の子ヤギの中で一番小さい子ヤギを、ももちゃんのところに連れて行きミルクをもらえるか試してみました。

ももちゃんは、もちろんいいよ、と快諾。

ももちゃんは、最初新しい子ヤギの匂いを嗅いだ後で、すぐに自分のミルクを飲ませ始めました。
 

ヤギの赤ちゃん
ももちゃん親子のところに来たなっちゃんの子ヤギ
子ヤギ同士遊び相手ができました!


結果として、なっちゃんは3匹の子ヤギを、ももちゃんは2匹の子ヤギを育てることになりました。

柳下さんは、この2匹の母ヤギの餌を準備する手間に追われています。この冬の時期はとても大変なことです。


もしなっちゃんが、自分の子ヤギを取られたことついて感情的なダメージを
受けているかもしれないことについて心配している方のために。


ご安心ください。なっちゃんはストレスを受けていません。
おそらく1匹子ヤギがいなくなっていることに気づいてもいないでしょう。


ヤギはわかりやすい動物でストレス状況下にあるかないかを見て取るのはとても簡単なことなのです。


ヤギの赤ちゃん
なっちゃんと3匹の子ヤギ (2018/1/27)


ヤギの今後について更新していきます。

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