昨日、太陽光発電工事を事業として行なっている知人が充電スタンド工事のため発電所に来ました。
電気自動車を駐車する場所や電気容量の話などをしていたのですが、彼は集電箱(各パワコンの配線が終端している箱)を見るなり驚いた様子で言いました。
このような集電箱は初めて見た。
電気屋さんはこのような工事は絶対にしない。
何を問題視されているか全然分からなかったのですが、集電箱は発電所の心臓部とも言えるため、その理由を聞いて見ると、おおよそ以下のような内容でした。
- 集電箱の配線が横から入っているため雨水が入る
- 集電箱が地面に直置きとなっているため雨や河川の増水などから浸水してしまう
- 集電箱はパワコン側と送電網側からの電気が流れているため、誤った設置場所は重大な事故を引き起こす危険性がある
彼はやってはいけない悪い事例として他の人にも情報共有したいということで写真を撮っていきました。
うちの発電所はBad Practice をやっていたようです。恐ろしや。
そんな危険があったとも知らず2014年から稼働していました。
集電箱(左から2番目)で両脇から配線がされている 集電箱は通信ボックス(左から3番目)の背後に設置することを推奨される |
横から出ているケーブルをよく見ると案の定亀裂が・・・。
集電箱の中を開けてみると、ドリルで穴あけした際に径があっていないため、
壁の隙間ができてしまっている。そして、ここにいずれは雨水が入る危険を指摘されました。
※後日改善されたのでその後の写真を合わせて載せています
Before ほぼ地面に直置き |
After 2017/9/15 ブロックで嵩上げ |
Before 亀裂の入った状態 |
After 2017/8/8 修復 |
Before 穴径があっていないため隙間がある |
After 2017/8/8 修復 |
じゃあどうすれば良いのか。
彼によると、集電函は電柱側にある程度の高さで設置するが望ましいがケーブルが短いのでそれも難しいので、通信ボックスの背後に新たに集電函をもうけそこに移動するがよいということ。このタイミングで配線も全て下からとり、雨水による浸水も防ぐことができる。
はい、これはメモしておきました。
無情にもまだ指摘は続きパワコン(直流の電気を交流に変換する機器)についても。
ここまでくるとなんだか会社で監査を受けている気分になってきました。
- パワコンを背後から支えているダクター呼ばれる三本のフレームを止めている金具は本来配管に使うものであってこのような重量物(36キロ)に対して使うものではないため20年はもたいない
- パワコンとパワコンの屋根の間は、熱排気のスペースなので最低20センチ開ける必要がある
Before 屋根とパワコンの間にスペースが |
After スペースを設けた |
屋根は私が設置してしまったのでこれは自分で直すとし、その他不備については早期に業者に対応をしてもらう必要があると思ったので電話。
幸い業者の方にすぐに様子を見にてきてもらうことができたため、指摘された問題とその危険性について話をすると社内で協議をして後日回答ということになりました。
メンテナンス業者は施工業者と同一業者が一貫性を持ってやってくれるので良いと思っていましたが、今回のことがありあえて別業者に頼むもありかなと思いました。